イエスさまの時代のローマ帝国。そしてローマに支配されていたユダヤの関係。それは今のアメリカと日本の関係に似ているところがあるという人がいます。大国ローマを恐れるあまり、ユダヤの同胞より、ローマのご機嫌を損ねないことに心を配るユダヤの議員たち。それは今この日本で、民意とは別の動機で「安保法制」を強行採決していく人々の姿と、どことなく重なって見えるという意味でしょう。
さて、そんなローマの支配下にあったユダヤで、イエスさまは「福音」を共に伝えていく仲間、「使徒」と呼ばれる12人を選びます。
驚くべきことに、その「使徒」の中には、かつてローマの手先として徴税人をしていた「マタイ」、そして正反対にローマからの独立運動をしてきた「熱心党のシモン」がいます。限界ある人間の認識、思想を超え、昔も今も、神は人を選び、用い、よき働きを進められる。ゆえに御心を祈りつつ、平和の「福音」の種を播き続けましょう。
「・・弟子たちを呼び集め、その中から十二人を選んで使徒と名付けられた」(ルカ6:13)